制作日記~Kaoru Mizuki

2018 09
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メシアン「20のまなざし」オペラシティ
6日、楽しみにしていた「20のまなざし」(メシアン)を、エマール氏のピアノで聴いてきました。エマール氏の演奏はだいぶ前に、CDで聴いていましたが、人間シーケンサーといえるような精緻なものでした。そのときに買い求めたCDの印象とは、だいぶ違っており、ダイナミックに変貌を遂げておりました。

ちなみにメシアン氏は、私が学生の頃、芸大にいらしたことがありました。その頃は最も注目されていた作曲家で、「わが音楽語法」という本も、売店にたくさん並んでいたほどでした。

20のまなざしも、その当時はやっていまして、譜面を買い求めましたが、その譜面が今は何処かに消えてしまい、これを機に、買い直そうと思っています。ただ、その当時の私は「20のまなざし」は好きではなかったです。独特の色合いに、拒否反応を示しておりました。

また、音楽を学問として位置付ける考えが嫌いで、(今でも同じです!!)拒否反応を示し続けた時期でして・・・現代作品からは遠ざかるべく、皆さんとも話そうとは思いませんでした。この分野を手掛けていれば、人生を棒にふるのではないか?とも考えていました。要するに、皆さんとは価値観が違ったわけです。

さて、今回の演奏と曲、私は雷に打たれたような衝撃を受けました。特に後半、65分間は、前半の50分より、短いと感じられるほどの充実ぶりでした。最後の方で、弦が切れるアクシデントがありましたが、モノともせず・・・18 20 曲目などは、訴えかけられるものが大きかったです。

私、初めてこの曲の魅力がわかりました。曲と演奏を通じて、信じることの強さを感じました。私は宗教は嫌いだったのですが、西洋占術の師が神学に詳しく、(出身大学に神学の授業があったそうです)多少なりとも影響を受けたせいか、この曲の根底にあるものも少しは理解できるようになったのかもしれません。

メシアンの人生=自然との調和だったのではないかとも考えています。そういう面で、昔の自分とは相容れなかったのでしょう。しかし、オーフィアスを創作するために、様々な勉強をしたことで、彼の根底にあるものを1%程度つかめるようになったかもしれません。

それでも99%は、血が違うと感じました。お手上げ状態といいましょうか・・・彼は別格なんだと思いました。とても太刀打ちできないということもあり、雷に打たれたようになったんです。

メシアン氏の母は、メシアンを身ごもったときに、「この子は音楽家になる」と預言したのか?天からの声を受けとったか?ということ、どこかで見た覚えがあります。ちなみに、メシアン氏は射手座です。射手座=宗教、哲学のサインです。

上に記したことが、本当だと感じられるような、激しい祈りのような演奏でした。今でも感激が冷めやらないほどです。

会場の件。現代曲の割には、お客さんは多かったと思います。普通の現代音楽の演奏会だと、ガラガラで、リラックスできるのですが、狭くて窮屈でした。CDもたくさん売れたと思いますよ。サイン会の列が長かったです。私もCDを入手しようと思いましたが、あまりにも人が多く、諦めて帰りました。>昨日売っていたものは、すでに完売らしいので、一縷の望みを託して、探してもらっています。

老若男女、大勢の方がスタンディングオベーションでした。あれだけの大曲を、弾ききることは普通はできません。多くのピアニストによって演奏されている楽曲ですが、リサイタルで全曲というのはあまりないこと。しかも、メシアンのおおらかで自由度の高い思想が、反映されていたと思います。同時に、信じることの強さが、ダイナミックな打鍵を通して伝わってきました。

私も時間に縛られず、感動に身をまかせる時間こそ必要なのだと感じました。今まであまりにも、雑用が多すぎました。

この演奏会は、天からのプレゼントだと思い、また一歩づつ歩みを進めていきます。








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